Merit & Demerit
アパート投資のメリットとリスク
不動産投資を始める前に、そのメリットとリスクをしっかり把握しておくことが重要です。リスクも含めて正しく理解し、適切な投資判断を行うことが求められます。
アパート投資のメリット
アパート投資は一般的に「不労所得」と言われるように、労力をあまりかけずにリターンが得られるのが大きな魅力です。また毎月ごとに、短いサイクルでリターンを手にすることができるのも嬉しいものです。ここでは、投資商品としてのアパート投資の魅力をご紹介します。
働きながら資産形成ができる
本業による安定的な収入があり、これから「資産」をつくっていこうとお考えの方に、アパート投資は最適な商品です。
例えば、ハイクラスのビジネスマンであれば当然ながら得られる可処分所得も多く、それをどう活用して資産を形成していくかについてお考えのことでしょう。
しかし、ビジネスの最前線にいるほど本業が忙しく、資産形成・資産運用に多くの労力や時間をかけることができないものです。いくらリターンが多くWebで手軽にできても、変動の激しいFXなどの投資は、チェックしていないと多くの損失を生み不向きであると言えます。
アパート経営は、通常の管理業務を管理会社に任せておくことができるため、経営者として必要な時間はそれほど多くありません。ビジネスマンとしての本業に全力投球したまま、計画的に資産をふやしていくことができます。
老後のための備えに
厚生労働省の発表によると、一般的なサラリーマンが退職後に受け取る平均的な年金額は、月額約22万円(*1)。
一方、夫婦2人でゆとりある老後生活を送るのに必要な資金は月額約36.1万円(*2)といわれています。
つまり差額の14万円は、貯金を切り崩すか資産運用でまかなうか、いずれにせよ自力で確保しなければならず、安心した老後生活を送るためには退職後の資金確保が重要です。
夫婦の年間必要金額433.2万円(36.1万円×12カ月)×19年(男女の平均寿命83歳(*3)-65歳)=8,230万円
夫婦の年金収入額264万円(22万円×12カ月)×19年=5,016万円
8,664万円-5,016万円=3,648万円
*1厚生労働省2015年1月30日発表平成27年度の年金額より
*2公益財団法人生命保険文化センター
*3厚生労働省2015年7月30日発表平成26年簡易生命表より
(男性の平均寿命80.50年、女性の平均寿命86.83年として算出)
年金問題が定まらない現代において、私的年金としてのアパート経営に注目が集まっています。 月々のローンの支払いを家賃収入でまかない完済すると、その後は月々の確実な家賃収入で長期的・安定的に資産形成でき、生活は充実し、好きな旅行に行ったり趣味にお金を費やしたりと豊かな老後を迎えられるからです。
売却益が得られる
本業による安定的な収入があり、これから「資産」をつくっていこうとお考えの方に、アパート投資は最適な商品です。
アパート投資は月々の運用益(インカムゲイン)がもちろん魅力ですが、売却益(キャピタルゲイン)も大きな魅力です。まとまったお金を手にすることができるため、将来の蓄えとして活用することも、それを元手にさらなる投資へステップアップすることもできます。
アパート投資のリスク
アパート投資は魅力的な商品ですが、当然ながらリスクも存在します。アパート投資を成功させるには、その特性をよく理解し、リスクに対応できるようにしておく必要があります。
アパート投資におけるリスク
アパート投資におけるリスクとして、もっとも想定しやすいものは「空室リスク」でしょう。入居がなく空室のあるアパートは、コストだけがかかり収益を生むことができません。
この空室リスク以外にも、地震や台風などの災害、市場の変化、社会の変化等、アパート経営には様々なリスクが考えられます。アパート経営で資産形成をするにあたっては、これらのリスクに対応する施策を準備しておく必要があります。
リスクに対応するには
さまざまなリスクへの対応をひと括りにはできませんが、もっとも重要な対応策は「リスクの発生しやすい物件を選ばない」ということに尽きます。つまり物件選びの段階であらかじめ想定されるリスクを考え、慎重に検討を重ねることが重要です。
また空室リスクが発生してしまうかどうかは、管理会社の手腕にもかかっています。いわゆる管理業務の対応力はもちろんのこと、入居斡旋にも長けた管理会社を選ぶことが重要です。
また、アパート経営による資産形成は、株式や投資信託などにおける「ポートフォリオ商品の組合せ」の考え方も活用できます。つまり1棟、2棟、3棟と複数棟所有することによるリスク分散も効果的です。